内容説明
安倍首相の政策は日本を危険な軍事衝突へ向かわせる。円・元の行方、金の現物投資、中国最新情報。
目次
第1章 世界が靖国参拝を許さない理由(日本人の感情論は世界で通用しない;戦後の世界体制は連合国がつくった ほか)
第2章 中国包囲網と習近平の外交戦略(財界は中国との関係修復を望んでいる;安倍首相が進める中国包囲網 ほか)
第3章 習近平体制の中国の躍動(金を中国で買う;3中全会で何が決まったのか? ほか)
第4章 香港・深〓(せん)で目撃した大きな資金の流れ(発展が続く珠江デルタ地帯;すべては〓(とう)小平の「南巡講話」から始まった ほか)
第5章 旧満洲の現実(旧満洲地帯の開発はどこまで進んでいるのか?;東北三省は巨大な穀倉地帯となっていた ほか)
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
1953年福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授などを歴任。政治思想、法制度論、経済分析、社会時評などの分野で、評論家として活動。副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰し、日本初の民間人国家戦略家として研究、執筆、講演活動を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うらじ
5
今回も中国よいしょ話が盛り沢山。副島先生の著作は心底あたまがいいなと惚れ惚れする卓見と、流石にそれはないだろうというトンデモ珍説が同居しているので色んな意味で刺激を受ける。上海経由のキャピタルフライトを党が黙認してるという話は意外。急激な経済成長による体制崩壊を恐れ景気に一定のブレーキをかけてるのか。実際に現地に足を運ばねばわからぬことが多いのだと再確認し中国旅行がしたくなった。2014/06/09
乾良人(カムイ)
2
現地を直接取材した著者が、中国内部で実際に起こっている復興の進展状況を紹介していきます。一般の日本人の中国に対する理解力の乏しさについては、メディアの偏向報道の影響は元より、当の日本人自身が西側先進国の一員としての屈折した感情が隠されています。それを正確に見極めるにほ、「日本から見た世界」観を一旦括弧で括った上で外側の視点を取り入れ、日本という国を客観視しなければなりません。世界普遍価値(著者の言葉でいえば、「ワールド・ヴァリューズ」)を念頭に、執筆された著者の分析力は他の評論家たちの追従を許しません。2014/03/09
まさとん
1
首相や大臣は靖国参拝をしてはならない。なぜなら、サンフランシスコ講和条約を批准しており戦後体制(連合諸国で世界を決める)を受け入れると決めたからだ。戦後体制を否定する東京裁判で裁かれたA級戦犯が靖国神社に祀られておりそれを参拝することは、戦後体制を否定することになるからだと力説する。2014/03/10
田中峰和
0
安倍も麻生も森も小泉進次郎も偏差値40くらいで学力不足というのは、中国の政治家たちが、科挙通過者なみの優秀な頭脳と比較させたいだけなのか。東大法学部卒の官僚からすれば、早稲田法学部の著者もたいした事無いだろうに。首相としての靖国参拝が世界から孤立するとの意見には納得できるが、中国を手放しで礼賛する著者の姿勢には辟易する。このタイミングで読んでしまうと、今回の選挙結果が恐ろしくもある。おそらく自民党圧勝に終わり、軍事立国への野望にまい進する安倍政権は暴走を加速するだろうが、中国との衝突だけは避けて欲しい。2014/12/02
sonsofmarket
0
副島氏の新刊本。私はこの著者の滅茶苦茶な所や破天荒な所が好きだが、主張や世界観はほぼ信じていない。ただ、この本の第一章だけは、ある程度共感した(松岡洋右の没年など基本的な誤りがあったりするが)。後の章は中国躍進、アメリカ日本没落の何時もの副島節だから、特に読んでも意味無いが、現地に行く行動力や自分の眼で確認する辺りは賞賛したい。2014/05/05